薔薇の物語~薔薇の幸せ~
お日様は今日もまたみんなの下へ降りそそぎます~
キラキラと光る空の下で、風が遊ぼうと誘うのを
聞いてないかのように薔薇は優雅に咲いています。
「風よ~私を揺らさないで~この私の綺麗なドレスが乱れるわ」
「今日もあの貴婦人が優しくゆっくりと
手入れをしてくれるのに・・・お前に揺らされると困るのよ~」
それでも風は「遊ぼう」と誘います。
「あー私だって一度くらいは遊んでみたい。。。でもあの貴婦人が
私を愛してくれているから。。。」
そう言ってうつむく薔薇に太陽が微笑みかけます。
その時でした。
優しい貴婦人が薔薇をちょんと切って家の中へ運びました。
薔薇は優しい貴婦人に抱えられ綺麗な花瓶へと活けられ窓辺で
考えあぐねいていました。
「私はこのままどうなってしまうのかしら。。。」
薔薇がシクシクと泣いています。
風が優しく、薔薇の頬をなでます~
ハッとした薔薇の耳に娘たちとあの優しい貴婦人の興奮した声が
聞こえてきました。
貴婦人たちが騒いでいる原因が、庭の柵の外に咲いている
いつも風と遊ぶ草のような貧相な花で出来た首飾りでした。
草のような花の首飾りは、大事にされあの優しい貴婦人の胸元で
優しく輝いていました。
「あー私はおろかな事よ。。。愛されていると思っていたのは幻想なのかしら」
あの草のような花はあの人の首飾りになれて・・・
私はここで・・・何をしているのかしら。
「そうね・・・私には棘があるから首飾りにはなれない・・・」
「神様~どうか私を見捨てないで」
「いつまでも愛されますように・・・」
窓辺で嘆き悲しむ薔薇の花に柔らかな日差しが差し込みます。
いつものように風が「遊ぼう~」と誘います。
「そうね~遊びましょう~」
「今までは、遊ぶ気になれなかったわ~あの草のような花のように・・・
風と遊んでみたいと本当は思っていたの・・・」
薔薇は初めて風と遊びました。
初めて風と遊んで~
自分を忘れてしまうくらい笑い~幸せに満ちました。
「踊る事がこんなに楽しいなんて~思ってもいなかったわ」
「今まで私は何を見てきたのかしら~私は愛されるこそが幸せだと
思って今まで生きてきたけれど・・・もう愛されていたんだわ」
「私はなんて幸せなのでしょう~」
あの貴婦人もいつも愛してくれたし、風だっていつも私に優しかった。。。
そして太陽はいつだって私に光を~
愛をそそいでくれていたでしょう~
あの草のような花と同じように・・・
首飾りになれなくても~「私はなんて幸せ者なのでしょう」
風と遊びすぎたせいで花びらがすっかり落ちてしまいましたが、
薔薇はとっても幸せでした。
薔薇は優しい太陽の光の下で
本当は、愛の中に生きていたという事を知り、
いつまでも幸せな夢の中に生きるのでした。
私の創作童話、第2弾です。
薔薇もクローバーも、元はひとつ。。。
みんなどんな状況でも幸せで愛されいると
いう事を私は、いつでも体感したいんだな~と思いました。
長いお話を読んでくれてありがとうございました。


最近のコメント